ign.com Wizards & Warriors Interview 記事の糞和訳

www.ign.comにあるD.W.Bradley氏が Wizards & Warriorsを制作したときのinterview記事を和訳してみました。

原文のURLは:

http://pc.ign.com/articles/077/077451p1.html

「オラオラ、勝手に訳してんじゃねーよ。あーん?」などとignに言われた ら、即消します。(原文明記してるから怒らないと思うけどね)

"role-playing, play a role"という言葉は「役割を演技する」か「役割を担当する」なのかで今でも論争がある。私(==訳者,damned)は両方 ともそれなりに妥当性があると考えている。

我々は計算機遊戯"創造"者 David W Bradley(以下DWBとする)に 「箱庭の中で生々しい役割演技をさせてくれる」ことを主眼に設計されたCRPG について語ってもらった。

聖グレゴリウス暦2000年四月三日

David W Bradley氏は長い、長ぁーい間、CRPG(電子計算機上で遊べる役割 演技遊戯)の開発にたずさわってこられました。彼は、かつてWIZARDRYの後期 シリーズの開発集団の一員であり、また現在は熱狂的RPG制作集団であるHeuristic Parkを率いて、人々 を真っ先に「(role-playing)役割演技をしているのだ。」という感覚に引きずり込む ことを約束した、新しいタイプのCRPG:壮大で叙事詩的なストーリーラインと 本物みたいな相互作用感覚のあるもの:を制作している最中です。

二、三週間前にDWB氏がWizards & Warriorsの最終ビルド版を持って我々 のオフィスにひょっこり来てくれたんだけれども、我々はどうしてもこの「昔 気質な」形式を兼ね備えたRPGの更なる「ちょっと進んだ」部分を発見したく なって、彼の脳味噌を詳しく調べてみたかったんだ。

(本当に)彼の脳髄を展開しちゃうと、我々は警察の御厄介になっちゃうだ ろうし、指揮官が大脳をどっかにやっちゃったとなると、Wizards & Warriorsのプロジェクトが遅れることになっちゃいそうな公算があって、我々 はDWB氏に今度出る「(role-playing)役割演技をしているのだ。」という感覚 に引きずり込むことを約束してくれるRPGについて話をするだけにとどめてお くことにしたんだ。おっと、彼は裸のネーちゃんについても話してくれたっけ。 とりあえず読んでくれよ。

IGNPC:

どれくらいの期間Wizards & Warriorsの開発を続けていますか?

DWB:

(開発が)終る頃には大体全部で4年間くらいになるんじゃないかな。

IGNPC:

Wizards & Warriorsの開発を始めた時、貴方とHeuristic Parkのチー ムメンバーは何を意図してつくっていくことにしたのですか?

DWB:

そりゃもう、確固たる未来のRPGの基盤を造ること全般さ。僕はここ15年間、 いろんなゲームシステムを書きおこすことに費してきたけど、やっと新しいシ リーズでおっぱじめることになった。(訳注:WIZARDRYの続編じゃなくて、新しいゲームをつくれるようになったということ。) 本当のCRPGを計算機上でやるのに必要なものについての自分の理解事項を再精 製するとともに、計算機プロセッサの速度とビデオアクセラレータ(加速機)の ハードヱアの進歩と共に進歩してきた3次元技術(これは現実っぽいシミュレー ションのためだが)の時代の到来であることを意識して、私はWizards & Warriorsの基本的な要素を、今から20年経過しても現役でいられるように作成 した。

実は、システムとしては相互電子通信網上で、マルチプレイヤーで遊べる セッションを搭載することに成功したんだけど、Wizards & Warriorsのス トーリーラインはあまりに広大な叙事詩的なものなので、皆自分の作った冒険 者軍団のキャラクターで冒険に飲み込まれてしまうのに精一杯だろうから、マ ルチプレイヤーで遊んで経験値を分け合うなんてことは誰もしたくないであろ うという結論に至ったんだ。だから我々は最初のWizards & Warriorsはシ ングルプレイヤーの製品にしておくことにしたんだ。

IGNPC:

貴方の目指したところと、貴方を開発に駆り立てたものは何でしたか?

DWB:

勿論、何よりもまず、我々が開発したゲームシステムを利用したファンタ ジーRPGのシリーズを作ることだ。一文で表せば「生のrole-playingを箱庭に ブチ込む。」とでもなるかな。

IGNPC:

「生のrole-playingを箱庭にブチ込む。」とは正確には何を意図して述べ たものですか?

tabletop RPG(卓上役割演技遊戯)にあって、伝統的CRPG(計算機上役割演技遊戯) には欠けているものとは何ですか?

DWB:

僕は生身の女と性交するのと、裸の女の写真をみるのとの違いに似てるん じゃないかなと思うんだけどね。この例えはちょっといささか強引すぎて、互 いに概念がゴチャゴチャになってるかもしれないけど、つまり、それらを経験 する上で明確な違いがあるということを言いたかったのさ。人間同士の相互接 触の面でね。W&Wでは、人間同士の相互接触の部分をより本格的に、より エキサイティングなものに、出来る限りしたつもりだよ。あ、もし僕が 「他のCRPGで遊ぶのは女の裸の写真をみるようなもんだけど、Wizards & Warriorsで遊ぶのはセックスするみたいなもんだぜ」って発言したっていう解 釈を結論に据えるんなら、そうすりゃいいさ。僕は止めないよ、アハハハ。

IGNPC:

数週間前に我々のオフィスにいらした時に、貴方は「[Wizards & Warriors]は私がこれまでに作ってきたどの作品よりも生のrole-playingに近 くなるだろう」と仰っていましたね。pen-and-paper(ペンと紙で遊ぶRPG)で遊 ぶことで得られる経験にW&Wはどんなふうに近いんですか?

今のことろ他のcomputer-RPGにはないけれど、 W&Wにあるものとはどんなものですか?

DWB

おっと、[Wizards & Warriors]は"pen-and-paper(ペンと紙で遊ぶ RPG)"みたいな内容でもないし、"他のゲームには一切見当 たらない特徴があるんです。唯一無二です!"というわけでもないね。

どういう内容かっていうと、こんな感じだ。「種々雑多の諧謔、 罠、ろくでなしの糞野郎ども、なんかを重箱詰めにした神秘的な三次元空間が 大満開の世界で、ほろ酔い機嫌のゴロツキ冒険者集団が、破滅もしくは栄光に つながるような無茶苦茶な危険を冒す。」んで、我々の作った冒険 譚と我々が提供する"奇妙な異世界の経験"は、本当に「唯一無二」であること を約束するよ。

(訳注:よくある開発者の台詞「ゲームシステムが唯一無二なん です。」みたいなのをDWB氏は嫌っているんだろうね。)

IGNPC

最初に打ち立てたビジョンにどれほど近くなりましたか?

DBW

実際には、多くの面で、最初の目標にかなり近づけたよ。でもね、いざ仕上げ てみると更に拡張したい部分とか、次回作の為の更なる改良した方が良い部分 みたいなのが目についてきたね。

僕は既に、全く新しい次世代のゲームシステムの構想に取り掛かっている んだ。その新しい構想の中でも、なかんずく、我々が今まで体験してきたどのゲー ムシステムに較べて、遊び手の経験をより生々しいものにするものがある。その 生々しさというのは、文字通り解釈して良い生々しさに加えて、いろんな出来事や世界そのもの、そして冒険譚に出て来るキャラクター達に相互影響可能な形で(遊び 手が)巻き込まれる点も含まれているわけさ。

IGNPC

貴方様は長い、長ーい、CRPG(計算機上の役割演技遊戯)の開発経験とプログラ ミング経験をお持ちのようです。そしてまた、 Heuristic Parkのチームの皆 さんも明らかにRPG(役割演技遊戯)の愛好家ぞろいですね。

計算機上のものでも、ペンと紙で遊ぶものでも構いません、ど のようなRPG(役割演技遊戯)がお好きなのですか、またそれらの作品群が [Wizards & Warriors]に与えた影響について教えて頂けませんでしょうか。

DWB

僕がペンと紙のRPGで遊び始めたのは大学の頃だった。(オーケー、かなり 昔のことだね。)よくある定番メニューのダンジョンに潜る奴さ。そいつが他 のジャンルやシステムのRPGへの橋渡しをしてくれたんだ。好きだったのはSF (サイエンスフィクション)で宇宙が舞台になるやつと、日本の封建時代を舞台 にしたサムライのRPGの二つだ。丁度その頃に計算機をいじくるようになって、 自然と、自分の興味があるものが混ぜ合わさるようになった、僕は可能な限り ありとあらゆるコンピュータ・ゲームを切り刻んで解析しまくった。僕は大量 のゲーム(あの当時のはスゲー単純なのばかりだった)をつくりまくることもやっ たんだけれども、自分自身の興味の焦点が、生きた(role-playing[役割演技]) を経験を、機械の上にもたらすことにあるって悟ったんだ。それからというも の、ずっとそのことに自分の人生の時間を費し続けてきてるよ。

僕自身のRPGのシステムは過去二十年の間に、少しずつ発展を遂げてきた。 それは、僕が個々の作品を計算機上に実装してきたことから得られた教訓ばか りでなく、僕自身が役割演技遊戯を遊んできた経験の蓄積との合わせ技なん だ。...そしてそれは、いまだ新しい作品をつくる度に変革と再構成を重ね続 けている。

Heuristic Parkのグラフィッ クアーティスト連中にはここ12年近く僕と一緒にRPGを作り続けてきた奴らが いる。僕のゲームの全てのグラフィックデザインをとりしきるChris Appelと、 Suzanne Snellingだ。「役割演技遊戯を作ることを何故楽しんでやっているの か、何をやっているのか」という事に関しては、それぞれに固有の考えがある。 僕等にとって、大事で、僕等の生み出すもので(評価されるべき)中身というの は、何であれ、僕等が創造的で、新規に、独創的にしたものなんだ。それは RPGジャンル全体の中に、我々独自の印をひっつけたままにしとくってことな んだ。

RPGを作って行く上での自分自身のアイディアやコンセプトの外から受けた 影響で一番でかかったのは、僕も、皆もそうだと思うんだけど、(計算機、ペ ンと紙のものどちらでも)RPGや過去に遊んできた面白かったことや、興奮した ことから構築されている記憶の集積なんだよね。それは、どの特定のゲームを 僕等が遊んできたとか、どこの誰それが作ったゲームがどうかとか、そういう ことは関係ない。良質のゲームは良質のゲームだし、過ごしてきた素晴らしい 時間こそが、全てなんだ。

IGNPC

W&Wに貴方が組み込もうとしていることで、個人的に最高に興奮するよ うな部分にはどんなことがありますか?

DWB

キャラクターの成長に関わってくる同業者組合とクエスト、より本来的な マルチクラスでの成長、遊び手のキャラクターが修得可能な、ユニークな技能、 特性、呪文の全て、持ち物のアイテムをカスタマイズしたり、魔法を付与した りすることが可能なこと、「リアルタイムの行動感覚を保持したままで、冒険 者軍団全体の個々の人員に彼もしくは彼女のペースで、遊び手が指令を下せる "高適応性時間局面システム"」、凄まじい数の三次元空間の実体として表現さ れる個々の怪物どもやNPC達、中でもとりわけ、ストーリーの状況が目まぐる しく変化する様や、冒険者軍団の個々の人員をどのように成長させてきたかを 考慮に入れて戦略を決定しなきゃいけないことなどだね。

IGNPC

本当は入れたかったんだけど、最終バージョンに入れられなさそうなこと はありますか?

DWB

マルチプレイヤーで遊べるようにプログラムの方では調整が付いたんだけ れども、ゲームの面白さの観点からシングルプレイで遊ぶ仕様に固定してしまっ たことかな、だけれども、何らかの形でマルチプレイにできたら楽しいのにな あとは思うよ。勿論、私の頭の中には「次なる作品で実装すべき項目」がまだ まだ沢山あるんだ。それらを除いて考えれば、もう相当充分に詰め込んだと言 えるだろう。

IGNPC

[Wizards & Warriors]の主な呼び物として、ゲーム全体を通して、あ るいはゲーム全体の背後に流れるストーリーがあると思います。背後にあるス トーリーや[Wizards & Warriors]の世界設定について、更に詳しく語って ください。

DBW

世界設定やストーリーをその歴史と共に明らかにしていくことは、ゲーム そのものを遊ぶことの一部分に相当するから、それについて詳しく言及するの は避けることにするよ...

話の骨格は邪悪な支配神である「Lord Cet Ude D'wa Kahn」を中心に 展開していくんだ。こいつは不死身の存在なんだけど、数千年前から深い眠り についているんだ。彼を眠りに付けさせた高僧Anephasと共にね。こいつはCet がAnephasに眠らされる前の話なんだけど、Cetは彼の不死身の秘密を探る あわれな魔法使いを罠に掛けたんだ、そんで、その哀れな魔 法使いはそれからずっと腐った死骸の身となって、リッチとして地上を徘徊し ているんだ。復讐とCetを葬るための禁断の土地を探してね。

彼は眠り続けているAnephasが埋められている場所を突き止めた、そして Anephasの力を奪い取ろうとしたものの、Anephasの身体が突然灰になってしまっ た。彼の行動が悪魔的なCetを抑え付けていたAnephasの呪文を無効にしてしまっ たのだ。魔法使いは離れ島にある彼の城までの逃走経路を探した。我々はCet の復活に備えて、the Mavin Swordを手に入れる冒険に出なければならない。 The Mavin Swordは二種類の金属によって鍛造(たんぞう)された剣だ。片方は 邪悪なものによって呪われた金属で、もう片方は神聖なる力によって祝福され ている金属で鍛造されたThe Mavin Swordのみが、不死身であるCetを打ち倒す ことのできる暗黒の炎の力を持っているのだ。

天使Kerahと、行く先々で出喰わすであろう様々なNPC達の助力を得て、最 後に邪悪な支配神「the Evil Pharoah Cet Ude D'wa Kahn」に御対面す るまでには、我々は行軍の最中に、多くの奇妙な事件に巻き込まれることになる。

IGNPC

遊び手をまだ世界観が確立されていない幻想世界に引き込むのは、Middle EarthやDungeons & Dragonsのような伝統的で、既に確立されてしまった世界に引き 込むのと較べて難しいと思いませんか?

DBW

うん、僕自身がそれをどうやってるかってことを言うと、話を(冒険譚)話 自身の中でうまく語らせるようにしているのさ。そして世界と、その住人には、 彼らの普段の生活どうりに振る舞わせる、そして僕自身が遊び手になってみる んだ。もし僕の仕事がうまくいっているなら、全く新しくて、珍妙な世界にな るであろう世界に皆が親しんでくれるようになるはずで、とても嬉しいね。実 のところ、どんなものでも古典的な(計算機、紙を問わず)昔のRPGに親しんで きた人達はやっとのことで我が家に帰り着いたような感覚になると思うよ。

IGNPC

[Wizards & Warriors]では幾つかのRPGでも親しまれているエルフやド ワーフやノームのような種族が出てきますが、その他の動物に影響を受けてい ると思われる種族にはどのような意味があるのですか?

DBW

彼らの歴史は時間と共に明らかになるよ、遊び手がゲームで遊んでいる中 で、彼らの種族や氏族と交錯することになるので、その過程で結論を得られる と思うよ。実際に僕はいろんな種族に関しての膨大な史的エピソードや、 時代を重ねた種族間の相互交流を書いた。将来の[Wizards & Warriors]シ リーズの中で、これらの史料を元にした話が出てきても、おかしくないねえ。

IGNPC

[Wizards & Warriors]の特徴の中で、とりわけ面白く聞こえるもの(訳 注:このinterviewが行われた時点では、まだ発売されていない)には、ゲーム 中でのキャラクターの転職制度が挙げられます。このシステムについて我々に 詳しく説明してくれませんか。職業を変えることで有利になる点や不利になる 点にはどのようなものがありますか?

DBW

(職業を変えると)遊び手がキャラクター(冒険者軍団の構成員)を強化もし くは鍛錬していく上で、可能な限り多くの技能(skill)や特性(traits)や特殊 能力(abilities)が身についていくようになるから、殆ど良いことばかりだよ。 技能(skill)に関しては30もあるし、特性(traits)は50もある、その他とっても多くの組合せがあるから、遊び手はどんなキャラクターにしていきたいのか、どんなキャラ クターを必要としているのかを考えて選択していくことになるだろうね。

Backstabbingとか、Enchanting Itemとか、DeathStrikeなんかの特殊能力 (an ability)は特定の職業と関連している場合が多いね。んで、遊び手は冒険者軍団構 成員の一人に、ある特殊能力を身につけさせるために職業を変えさせたりする わけさ。

魔法に関してはね、6種類の呪文領域があって、それぞれ7レベルまでの呪 文が存在しているんだ(全部で100種類以上はあることになるね)。基本職でこ れら全ての魔法を身に付けることができる職業はないから、遊び手は冒険者軍 団構成員にそれまでとは異る領域の呪文を修得させたかったら、転職させるし かないのさ。冒険者軍団構成員は、以前の職業に就いていたときに修得した技 能(skills)や特殊能力(abilities)を職種変更した後も、保持できるんだ。し かも保持するだけでなくて、全然関係ない職業に変えちゃったのに引続き成長 させ続けることもできるんだ、だから複数職能同時訓練システム (multi-class development system)ってわけさ。

つまりだね、仮に遊び手が、冒険者軍団構成員をレベル5のごろつき (rogue)から忍者に転職させたとしよう、すると、忍者になっても、今まで身 につけさせたごろつきの技能(skill)を成長させ続けることもできて、ごろつ きだけに使用が限定される特殊能力も、まるで忍者がレベル5のごろつきであるかの ような扱いで使用できるんだ。職業は全部で15種類あるよ。ずいぶん御大層な 盛り合わせになったねー。

IGNPC

今の貴方の関心は、[Wizards & Warriors]にあるのが明らかですが、 Heuristic Parkの将来の計画 についてちょっとだけでも我々に語って下さい。

DBW

僕が[Wizards & Warriors]のシリーズの開発を続けると言っても、あ んまり驚かないよね。告白するけどね、僕の目は新たなきらめきで満ち てるんだ。そりゃ、ずーーーっと長い間着手したかったことでね....まだ詳細 な公式発表を僕等はどこでもやっていないけど、僕の予定には、自前の次世代 の計算機上役割演技遊戯システム(ヒント:なにも中世っぽい幻想世界に限った ことじゃないんだぜ。)の設計の仕上げをすることが含まれてるし、もう一回 くらいは日焼けさせてみるかな(訳注:get a tan「再構成するかな」っていう感じだと思 うんですけどね、あたしゃ。)。

-- Tal Blevins(インタビューアー)