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Chapter 4 Encounter with Danger

探索の最中に君の冒険者軍団は多くの生物や人物に遭遇し、特別な地形の場所に悩まされることになるだろう。
しばしば危険に満ち溢れている遭遇戦闘であるが、キャラクタが経験値を積まなければならない場合は必要である。
それゆえ遭遇戦闘を避けるべきではない。勿論、君の冒険者軍団が対処しきれないような遭遇なら...逃げるなり賄賂で買収するなり投降するなり生存の為に必要な行動をとることだ。

遭遇する生き物のうちの大半は怪物だ。怪物は常に15体までの群れを形成して徘徊している。
群れは同種のもののみで構成されている場合もあるし、異種混合である場合もある。
数百種の異なる怪物どもの中には臆病で大したことのないのもいれば、相当危険な奴もいる。
異なる種類の怪物はそれぞれ異なる力、適応能力、速度、ACを持つ。遭遇し、頻繁に戦闘を重ねていくに従ってそれぞれの怪物について学んでいくこととなろう。

何かと遭遇すると画面の表示が変化し、コマンドの一覧が遭遇した生き物の一覧に変わる。
三次元視点の中央には最も強力な生き物の画像が表示される。
キャラクタ一覧の下方には一連の選択肢[A set of option]が現れる。

遭遇時の選択肢は怪物どもが君達を一方的に発見した状況か、君達が怪物どもを一方的に発見した状況か、どちらの軍団も虚を衝かれてはいない状況かで変化する。

怪物どもが冒険者軍団を一方的に発見した場合:

いきなり戦闘に突入するのでコマンド選択肢は無い。戦闘についてはこの章の15ページから解説している。
冒険者軍団が怪物どもを一方的に発見した場合:

そのまま前に進軍するかしないかの選択肢が表示される。しない場合はそれ以上の事は何も起こらない。そのまま進軍する場合はどちらの軍団も虚を衝かれていない場合と同様のコマンド選択肢が表示される。
どちらの軍団も虚を衝かれていない場合:

いくつかのコマンド選択肢が表示される。
注意:選んだ選択肢がキャラクタの行動規範に影響を及ぼす場合がある。

4.1 Encounter Commands [遭遇に際しての選択肢]

ATTACK [攻撃開始] "A"キー

戦闘に突入せしむ。15ページから始まる戦闘に関する記述箇所を参照せよ。
BRIBE [贈賄] "B"キー

君の冒険者軍団が怪物どもに贈物をして買収を試みる。
怪物側が申し出を拒否すれば戦闘が開始される。
怪物どもが申し出を受諾すれば彼等が何を要求しているのかがプロンプトに表示される。
(大抵は食糧、GOLD、GEMの一部もしくは全部)賄賂に関する選択肢が要求に応ずるか否かを訊いてくる。
もし否("N")である場合には元の遭遇に際しての選択肢が表示されるので他の方法で対処せよ。応ずる("Y")を選択しても怪物どもがそれを認める場合と、拒絶する場合がある。認められればそこで遭遇は終結する。拒絶されれば冒険者軍団は即座に戦闘に突入させられる。
RETREAT [撤退]�"R"キー

怪物どもから逃げることを試みる。撤退が成功すれば冒険者軍団は直接接触している16x16のマス目の最も安全な場所まで移動される。
(何処にいるかの正確な位置を知るには呪文を詠唱する必要がある。)撤退が失敗すれば戦闘が始まる。
SURRENDER [投降] "S"キー

冒険者軍団が投降を試みる。怪物どもが投降を承諾すれば冒険者軍団は直接接触している16x16マス目の最も危険な場所まで移動させられる。
全ての食糧、GOLD、GEMが没収される。投降が失敗に終れば、戦闘が始まる。
しかしながら投降は撤退よりも僅かながら成功する確立が高い。
撤退が牢獄や宝物庫などの特別な場所に侵入するために必要な戦略的行動となる場合もある。

4.2 COMBAT 戦闘

戦闘はMight and Magicの核心部分である。怪物どもや他の生き物と交戦し、撃破することで、君の冒険者軍団は経験値と怪物どもが所持していた財宝を得ることができる。キャラクタの技能や能力を磨くにはこれらが両方とも不可欠である。

戦闘は健康な状態のキャラクタや怪物ども1体につき1つの行動を起こすことが可能な時間軸の循環過程であるROUND(s)[ラウンド]に分割される。

複数のキャラクタや怪物どもが同時に行動を起こすことはなく、1つの時間軸の値において行動しているのは1体のみである。

キャラクタ達や怪物どもの個人のspeed[スピード]の値が基本となって行動の順序が決定される。最もspeed[スピード]の値が高い(要するに、速い)キャラクタもしくは怪物が最初に行動し、二番目、三番目....と次に続いていく。

戦闘に突入する際に、画面は戦闘時の構成に切り替わる。冒険者軍団の戦闘時に於ける人員配置が何ROUND目かを表示するプロンプトの下に表示される。この人員配置ではキャラクタは番号のみで表示されており、この表示されている番号は画面全体の下方に表示されているものと一致する。

画面の右端には冒険者軍団が相対している順番に怪物どもの一覧が表示される。個々のキャラクタを指し示す番号や怪物を示すアルファベット1文字の左横に表示されている"+"記号はキャラクタや怪物が近距離戦闘[hand-to-hand combat]区域で交戦状態にあることを示している。

ARCHER[射手]以外の職業のキャラクタは近距離戦闘で交戦している時には投射・投擲武器は使用することができない。

個々のキャラクタを指し示す番号や怪物を示すアルファベット1文字の色が反転して強調されている [HIGHKIGHTED]時、当該のキャラクタもしくは怪物が現在のROUNDにおいて行動している順番[turn]なのである。

これは戦闘主導権すなわちイニシアチブ[initiative]を取っている状態として知られている。 [訳注:Dungeons and Dragonsのルールブック等の訳ではinitiativeはどうなのであろうか?]

4.2.1 Non-Combat Commands[戦闘に(直接)関係のないコマンド]

冒険者軍団の戦闘時に於ける人員配置の下にコマンドの一覧が表示されている。これらのコマンド群は君の冒険者軍団の構成員の1人がイニシアチブ[戦闘主導権]を握っている時にのみ実行が可能だ。

これらのコマンドを実行してもキャラクタの戦闘における順番[turn]を浪費することにはならず、その後に戦闘に関するコマンドを処理することができる。

DELAY メッセージ表示時間遅延設定 "D"キー

画面上のメッセージの表示時間の間隔を0から9までの番号で設定する。 0が最も短い表示間隔の設定で、5が標準設定である。
PROTECT 現在有効な防護/補助の魔法効果 "P"キー

冒険者軍団全体を今現在覆っている魔法の効果を表示する。
QUICKREF 冒険者軍団の全ての構成員の各種状態を総覧する。"Q"キー

総覧の表示にはHP/SP/AC、健康状態が含まれる。CHARACTER NUMBERを押すことによって、ここからキャラクタの個人分析表を閲覧することも可能だ。戦闘画面に戻るにはESC[エスケープ]を押す。
Handicap[差分修正]

怪物どもや冒険者軍団の構成員達が現在の戦闘ROUNDに於いてスピード[speed]の差分修正を被っている場合、それをHandicap[差分修正]プロンプトが表示する。

怪物どもが差分修正を被っている場合、プロンプトは"MONSTER + 全ての怪物どもが上昇しているスピード[speed]の値"を示す。

冒険者軍団の構成員達が差分修正を被っている場合、プロンプトは"PARTY + 冒険者全員が上昇しているスピード[speed]の値"を示す。

冒険者軍団と怪物どもの両者とも敏捷性[speed]に関する差分修正を被っていない場合は"EVEN"と表示される。
List of Characters

戦闘配置においてどこに誰がいるかを判断するのに画面下方のキャラクタ一覧が使われる。この一覧のキャラクタ番号の左横に"*"記号が表示された場合、それは当該キャラクタが健康(good)以外の状態であることを示している。

[訳注:ここもかなり意訳しました。]

4.2.2 Battle Options [戦闘コマンド]

冒険者軍団の構成員にイニシアチブがある時、当該のキャラクタが選択可能な戦闘コマンドが画面下方に表示される。

合計8つまで選択可能なコマンド選択肢があり、戦闘コマンドの選択を完了するとほぼ即座に起こした行動の結果が画面に表示される。表示されたメッセージはDELAYコマンドで指定した表示時間の設定(設定していない場合は初期設定) に従う。

ATTACK "A" [位置Aへの打撃]

装備した何らかの武器で位置Aの怪物へ物理的な攻撃をする。攻撃の結果として位置Aの怪物が死ねば、他の全ての怪物どもが位置に関して一つ前にずれる。
FIGHT "F" [任意の敵との格闘戦]

装備した何らかの武器で近距離戦闘で交戦する位置にいる任意の怪物を攻撃する。どの怪物を攻撃対象にするかプロンプトが尋ねてくる。

攻撃対象の怪物を選択する前にESC[エスケープ]を押せばコマンドは中断され、戦闘コマンドの一覧に戻るので他のコマンドを選べる。
EXCHANGE "E" [配置替え]

戦闘時に於ける配置替えを行い、他のキャラクタと位置を交替する。どのキャラクターと位置を交替するのかプロンプトが尋ねてくる。

交替の対象となるキャラクターを選択する前にESC[エスケープ]を押せばコマンドは中断され、戦闘コマンドの一覧に戻るので他のコマンドを選べる。
RETREAT "R" [撤退]

キャラクタが冒険者軍団全体に対して全面撤退命令を出す。このコマンドは Encounter時の[遭遇時の]retreatコマンドに似てはいるものの、成功する可能性がより少ない。ラウンドごとに成功する確率は上昇していく。
SHOOT "S" [射的/投擲]

キャラクタが射的/投擲武器で攻撃する。射的/投擲武器を装備しており、且つ近距離戦闘で交戦する位置にいないキャラクタがこのコマンドを実行できる。

ARCHER[射手]ならば近距離戦闘で交戦していてもこのコマンドを実行することが可能だ。

射的や投擲の対象となる怪物を選択する前にESC[エスケープ] を押せばコマンドは中断され、戦闘コマンドの一覧に戻る。
CAST "C" [呪文の詠唱]

キャラクタが戦闘時にも使用可能な魔法の呪文を詠唱する。このコマンドは呪文を詠唱することが可能な職業の者だけが選択可能だ。

プロンプトメッセージが呪文のレベル[spell level]、呪文の番号[spell number]、その他必要な情報を訊いてくる。

最後に必要となる情報を入力する前にESC[エスケープ] を押せばコマンドは中断され、戦闘コマンドの一覧に戻る。
USE "U" [アイテムの使用]

個々のキャラクタの所持品の中のアイテムの特別な力を発動させる。

[訳注:この訳だとWIZに於けるスペシャルパワー開放みたいだが、普通にアイテムを使っているに過ぎない。]

画面にキャラクタが所持しているアイテムが全て表示されるので、その中からどれを使用するのか選択する。アイテムを選ぶ前にESC[エスケープ] を押せばコマンドは中断され、戦闘コマンドの一覧に戻る。
BLOCK "B" [防御行動]

この行動を選択したキャラクタは当該ラウンドが終了するまでの間、ACを上昇させることができる。

[訳注:後に説明することになるが、Might and Magic 1 では数値が高い程防御力が高いといういこと。厳密に言えば攻撃が当たりにくくなる。 Dungeons and DragonsやWizardryの方式とは違うので注意が必要。だからACが上昇するということは敵の攻撃が命中する可能性が低下するということになる。]

4.2.3 For Advanced Players [ある程度慣れてきた方へ]

戦闘時間の短縮したい場合、CTRL[コントロール]キーを押しながら"A"を押せば良い。イニチアチブを得ているキャラクタは以下の様に行動する。

キャラクタが近距離戦闘で交戦する位置にいる場合、位置Aにいる敵に打撃を加える。

キャラクタが非近距離戦闘位置で、且つ射的/投擲武器を装備している場合、位置Aにいる敵に対して射的/投擲武器で攻撃する。

非近距離戦闘位置で、且つ射的/投擲武器を装備していない場合、BLOCK[防御行動]を取る。

4.3 Battle Over [戦闘の終結]

戦闘はどちらかの側が撤退するか、全滅するまで続く。
戦闘の終結に際して冒険者軍団の生存者がそれぞれ得ることとなった経験値を示すメッセージが表示される。
死亡、根絶、石化したキャラクタは経験値を得ることができない。戦闘の後、画面構成は元の三次元視点のものに戻り、冒険は更に続くこととなる。

重要:

戦闘が行われたマス目から冒険者軍団を移動させる前に、SEARCH[捜索]コマンドを実行して宝を捜索するように!

大抵の怪物どもは宝の類を持ち歩いて徘徊しているものだ。勿論、他の行動(傷の回復や休息、その他色々)をしてからSEARCH[捜索]をしてもマス目から移動さえしなければ一行に構わない。 [訳注:多少オリジナルの英文にない部分を加味した。]

戦闘終結後、冒険者軍団は戦闘の最中になされた隊列の変更に関係なく、従来の行軍順序に戻る。

4.4 GAME OVER

このゲームを一時中断したいが、これまでの過程でキャラクタが積んできた経験値や身に付けた他の能力、獲得したアイテムの数々などを保存したい場合、冒険者軍団を5つの街にある宿のうちの1つに向かわせて、宿泊手続きをさせねばならない。

宿の中に入るなり宿泊手続きをするのかどうか尋ねられる。"Y"と返答する [宿泊すると返答]と現在のキャラクタの数値や状態がDisk Bを複写したものに保存される。

次にゲームで遊ぶ場合、先程の冒険者軍団を保存した街の宿から冒険を再開するか、他の冒険者軍団で他の街の宿から冒険を始めることとなる。

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